オーストラリアでナチュラルワイン by Mauve Wine Co.

Sydney在住のワインコンサルタントによるナチュラルワイン(自然派ワイン)の話

Gentle Folk Wine from Adelaide Hills SA

ワインを仕事にしているからこそ出来る事!それはワイン業者との試飲!そしておすすめワイナリーのKonpiramaruを紹介します!

どうもMauve Wine Co.りょーじです。

 

今回は昨日に続き試飲のお話です。昨日の記事ではボトルショップがお客さんを集めるためや醸造家が一般の方向けに自分のワインを紹介する場として店頭で行う試飲でしたが、今日はワイン業者がレストランやボトルショップにワインを紹介するための試飲です。レストランなどを使ってメールなどで招待をして多人数で行うものもありますが、今日僕が紹介するのは個人的にアポイントメントを取って基本1対1でする試飲です。これはこの仕事をしていないと無いものなので自分の知識を広げるために僕はなるべく時間を取ってこの機会により多くの業者や醸造家とコミュニケーションを取るようにしています。

 

今日の試飲はたまたま昨日メールでオーダーをしたら、ちょうどボトルを開けるから試飲しないか?と聞かれて実現しました。正直、僕が仕事をしているお店というのはセレクトはだいぶこだわっていますが、規模も小さくそんなにたくさん売る訳では無いので業者さんからしてもそんなに旨味がある相手では無いと思うのです。でも常に密に関係を持って少しずつでも取り扱っていたら常に向こうから声を掛けてくれるものだと思うんです。そう信じて常に相手を尊重して関わっていくように心掛けてきたので、声を掛けてくれる業者さんは結構たくさんできました。今ではほぼ毎週のように、多い時期には週に3回か4回くらいはどこかで試飲をしています。

 

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左からMt Midoriyama Pet Nat, Admiral ackbar Semillon, adama Semillon

今日紹介してもらったのは個人的に仕事の上で重宝しているワイナリーのワインです。その名もKonpiramaru(金比羅丸)です!最初に見たのは多分1年半前くらいだと思うのですがこんな日本的な名前だから日本人の人か何か日本に所縁のある人が造ってるワインだと思いました。

 

ずっと気になっていたので初めて醸造家と会った時に名前の由来を聞いてみました。すると結構面白い答えが返ってきました。僕は何回かしかみたことが無いのですがテレビ番組でサスケというのをご存知ですか?あの番組はこっちでも人気があるようでNinja Warriorという名前で放送してるみたいなんです。彼はその番組が大好きでそれに出ている伝説的な方で漁師をしている長野誠さんという方の船の名前から取ったそうです。恐らく長野さん本人は知らないと思いますがまさか自分の船の名前がオーストラリアのワイナリーの名前になってるとは思って無いでしょうね笑。いつか長野さんが彼らのワインを飲む日が来たら面白いですね!

 

ちなみにこのワイナリーはAlとSamの2人でやっているワイナリーで主にVictoria(ヴィクトリア州)と産地としては珍しいQueensland(クイーンズランド州)のブドウから造っています。契約農家が中心ですが彼らも栽培にだいぶ関わりながらやっているので半自社畑と言ったところでしょうか。

 

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左からgymkata syrah, icarus Cabernet Merlot, Epicus Doomicus Metalicus Mourvedre

ちなみにAlは基本的にヴィクトリア州のワインを造っていて、Samはクイーンズランド州のワインを造っています。

 

主にAlが造るヴィクトリア州のワインは気候も冷涼な地域で一般的には醸造に適した場所で造られているのでしっかりとナチュラルらしさを持ちながらも優しい感じでナチュラル好きじゃ無い人でも割ととっつきやすいと思えるワインです。

 

一方、主にSamが造るクイーンズランド州のワインは亜熱帯地域を多く含むイメージのある地域のブドウから造られるので大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、産地は標高の高いエリアを含む内陸部にあるので朝晩は冷え込む気候のため確かに他のワイン産地と比べたらトロピカルなキャラクターは出ますが個性的でフルーティー、そして美味しいワインを造ることができます。しかも亜硫酸も無添加、設備もだいぶ揃っていないところで造っているのでナチュラルワインだとすぐにわかる味わいのワインになります。それでも嫌な匂いも無く個人的にはおすすめなワインばかりです。

 

画像を見てもらってわかる通りラベルも変わっていてとても目を引きますよね?全てのワインはコルクでもスクリューでも無く、王冠で栓をしています。しかも値段はだいたいAU$25とだいぶ買いやすい値段です。

 

恐らくまだ日本に輸出はされてないと思いますがそういう計画もあるようなので日本で手に入る日はそう遠く無いと思います。ぜひ日本に上陸したら飲んで欲しいワインの1つです。

 

 

 

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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それではまた読んでくださいね。Mauve Wine Co.りょーじでした。

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