シドニーでナチュラルワインを買うならここ!!その2。個性派の町にある個性的なワインショップ、ピーアンドブイ・ワインアンドリカー・マーチャント(P&V Wine + Liquar Merchants)
どうもMauve Wine Co.のりょーじです。
今日はシドニーでナチュラルワインを買えるオススメワインショップのその2です。
以前紹介したオススメワインショップその1の記事はこちらからどうぞ→https://mauvewine.com/oak-barrel/
シドニーではワインを買えるお店は日本と比べるとかなり沢山あります。しかし、ナチュラルワインとなると実はまだまだ少なく限られたお店でしか取り扱っていません。
その限られた中で特に僕がおすすめするのが個性的な人が集まる町として知られるニュータウン(Newtown)にあるピーアンドブイ・ワインアンドリカー・マーチャント(P&V Wine + Liquar Merchants)(以下P&V)です。
シドニーでナチュラルワインを最も知る男が選ぶワイン
マイク・ベニー(MIke Bennie)。彼はオーストラリアを代表するワインジャーナリストの1人です。特にナチュラルワインにおいてはとても影響力のある人です。
ほぼいつも黒のキャップ、Tシャツ、パンツという個性的な出で立ちの彼は国内のナチュラルワインに関しての知識はずば抜けています。
そしてP&Vはそんなマイクが手がけているワインショップなんです。
毎回が新発見の品揃え。
シドニーのナチュラルワインを扱うお店はどこもこだわりがあるのでみんな知識もあり品揃えは素晴らしいのですが、P&Vはその中でも特に素晴らしく見た事のないワインを行くたびに発見できます。
というのもオーストラリア国内で本気でワインに携わっている人でマイク・ベニーを知らない人はいません。特にナチュラルワインにおいては影響力がすごいわけですからオーストラリア中のナチュラルワインの造り手たちが彼にワインを見てもらいたいわけです。
ですからこのお店には国内のほとんどのワインが集まり、マイクも知名度や他の評価は気にせずいいと思うものを仕入れるので見た事もないワインに出会うことができるのです。
さらに言うと消費者側も知っている人はそのワインがマイクのチョイスだとわかっていますから全く知らないワインでも手にとって購入することになるのだと思います。
ワインだけではなくビールや日本酒もこだわる。
P&Vはワインだけではなくほとんどのアルコール飲料が揃います。
そこまで大きいお店ではないのでなんでもと言うわけではありませんがワインはもちろんこだわりのビールや日本酒も見つけることができます。
P&Vのクラフトビールはスペースの問題で沢山の種類は置いてありません。しかし見たことのないこだわりのものを揃えています。珍しいものには出会えますがその代わりどこにでも売っているとてもメジャーな商品は見つけることができません。
頻繁に造り手と一緒に試飲ができる。
最初の方で書いたようにP&Vはオーストラリア国内の造り手がワインを紹介したがるワインショップです。
ですから造り手が頻繁に訪れるため店頭での試飲もかなり頻繁に行われます。
造り手の話を聞きながらワインを試飲して購入することができるのでとても楽しい時間を過ごせます。さらにP&Vの試飲会ではバーベキューをすることがよくあるので試飲というよりはもはや飲み会のようになるときもあるんです。
ワインはやはり楽しく飲むものだと提案しているようなそんな催しはいかにもP&Vらしくて僕は大好きです。
手書きのポップや値付けがある意味おしゃれ。
P&Vのワインはすべてのボトルに値段が直接書かれています。買う側からしてもとてもわかりやすいので僕はとても好きです。
そして棚の種類の説明をするポップも段ボールにマジックで無造作に書いてあります。とても綺麗に書いて説明されてるのもいいですが個人的にはこういった飾らない感じはとても魅力を感じます。
さらに白ワインなどが冷やされている冷蔵庫はガラスに直接特徴が書かれています。ある棚はテクスチュラル、ある棚はアロマティックという具合に分けられています。
取り扱っているのはナチュラルだけ!
ナチュラルワインのワインショップなんだから当たり前じゃないの?と思うかもしれませんが実は全てのお店がナチュラルのみでは無いのです。
ナチュラルワインを扱っているお店でも少しはそうではないワインも置いていることはよくあることで、P&Vのように完全にナチュラルのみでやっているお店はシドニーでは少数派だと思います。
足を延ばす価値は間違いなくある!
このようにP&Vはとても魅力的なワインショップです。シドニーの中心部からはバスか電車に乗らないといけないので少し大変かもしれませんがオーストラリアのナチュラルワインシーンを見ることができるのでオススメです。
僕の感覚ではシドニーでもまだまだアンチナチュラルの人は多いと思います。ニュータウン周辺のような個性的な町の人たちはナチュラルワインの普及というか世間への浸透にはとても貢献していると感じます。
皆さんもシドニーに来たらそこにあるお店やそこに集まる人を間近で感じて、シドニーのナチュラルワイン好き達と時間を共有すればそれはとてもいい思い出になりさらにナチュラルワインを楽しむ事ができるのではないでしょうか?
それでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Mauve Wine Co.のりょーじでした。
プロ限定!オーストラリア・シドニーで飲食店、酒販店向けのワイン試飲会に行って来た!
どうもMauve Wine Co.のりょーじです!
今回はシドニーで行われた飲食店、酒販店向けのワイン試飲会の話です。プロ限定なので一般の人は見れない世界ですし、ソムリエさんでもオーストラリアの試飲会は知らない方が多いと思うので是非紹介させてください。
忙しい時期は試飲ばっかりしています。
大体今の時期と9月くらいの時期になると毎週のようにどこかしらで行われています。ほとんどが月曜日か火曜日で時間も正午くらいから16時か17時くらいの間で行われます。
シドニーのレストランでは月曜日と火曜日が定休だったりランチをやっていないと言う店舗が多いのが月火開催の理由だと思います。ちなみに日曜日も休みの店舗は多いのですがワイン業者が日曜日に働きたくないという理由で平日になります(これは僕の憶測ですがほぼ事実だと思います笑)。
試飲会で顔を売るのも大事な作業なんです。
自分で言うのもなんですが恐らく僕はシドニーで1番多くの試飲会に参加しているうちの1人だと思います。
基本フリーランスなのでお店の看板を背負ってやっているわけではないのですが試飲会への皆勤賞並みの出没確率により今や試飲会に行けば顔見知りがいっぱいいるようになりました。
ちなみに本当に有名なソムリエの場合は業者の方からお店に出向く事も多いので僕よりも試飲会に参加していなくても多くのワインを見る事ができるんです。
ですから僕のレベルは無名の中では沢山ワインを見ているという程度ですね。
試飲会場やワインの量の規模は様々。
試飲会の規模はレストランやバーを会場にして4から6個の小規模なワイン業者が開催する大体80から150種類くらいのワインがあるものから、大手のワイン業者がホテルなどの大きいイベント会場を使用して300から500種類くらいのワインがあるものまで様々です。
今回の試飲会は4つの小規模な業者が合同開催したもので会場はシドニーではとても有名なフレンチレストランのヒューバート(Hubert)で行われました。
このように結構有名なレストランやホテルが使われるのがほとんどです。
プロ限定。でもたまに不審者も。
まず到着すると入り口にはTrade Tastingの文字が。これは『飲食店、酒販店向けの試飲』の意味ですね。誰でも基本入れてしまいますがほとんどの試飲会ではその後に受付があってお店の名前や連絡先などを聞かれます。
ただ今日は受付もなく会場まで入る事が出来て自由に試飲ができる状態でした。本当はダメですが確実に関係ない雰囲気の人が紛れている時もあります。
以前1度あるお年寄りがワイン業者にワインを注いでもらった後に『どこのお店の方ですか?』と聞かれて『ただの通りがかりだよ』と普通に答えていました笑。
そんな感じになったのに帰らずにそのまま試飲を続けていて周りも何も言わないというのはいかにもオーストラリアらしいと言えるかもしれませんね。
効率よく試飲するためには時間が大事。
そして会場に着いたら試飲スタートです。グラスとその日のリストを受け取ったらどんどん試飲していきます。
ちなみにこの日は12:00から17:00の開催で僕は12:00過ぎに着きました。ほとんどの人は14:00過ぎくらいに来ることが多いので大体早めにいつも行きます。
あまり混んでる時間帯に行くと人が壁になってワインに近ずけなくて時間がかなりかかってしまいます。とは言え今日はかなり空いている感じでした。
混み具合はワイン業者の組み合わせによって変わってきます。今日の場合は1つの業者はあまり人が集まってなかったのでそのせいかもしれませんね。
シドニーの試飲会の基本ルール
シドニーの飲食店、酒販店向けの試飲会ではそれぞれのワイン業者がブースをもち、その上にワインを並べて説明しながら試飲していくのが基本です。
忙しい時は一声かけて勝手に注いで試飲をしてもあまり問題はありません。しかしワイン業者はワインをただでサーブして紹介しに来ているわけですからちゃんと1本1本注いでもらって説明を聞くのが礼儀ですよね。
でも僕も混んでて時間がかかる時は潜り込んで自分で注いでどんどん進んでいきます笑。
プロ意識が低い残念な光景。
あと1番よくないのはただ飲みに来ているだけみたいな人や、高いのだけを飲んだりする人がいることです。それは大体大きい業者の試飲会に多いんです。
オーストラリアは日本と比べるとワインがとても身近なのでほとんどの飲食店である程度の品質のものを取り扱っています。大手の業者は取引先がとても多くあまりワインに対して真剣ではない人が働いているお店にも招待が送られるのでそういう人を見かける機会が多くなります。
みんな一応プロとしてきているわけですからそういう人たちは見ていて本当に残念で仕方ありません。
今日の試飲会でのワインは?何本試した?
ちなみにこの日用意されたワインは約100本。オーストラリア国内のものが半分くらいで、フランス・イタリア・ドイツがあとの半分、スペインや日本酒などが少しだけあるかんじでした。その中で僕が新したのは約80本強でした。
僕の場合はラインナップにもよりますが自分の勉強も含めて参加しているのでなるべく全部試飲するようにしています。
それでも他の仕事や別の試飲会が重なることもあるのでその場合は全部試せないともあります。多い日は1日に4会場行ったこともありました。
まとめ
シドニーの試飲会の様子は大体こんな感じです。プロ意識を持ってとは言いましたがいい意味でみんな自由に楽しくしています。
ワイン業者や造り手と話をして交流をしながら自分の知識も深めてお互いのビジネスをするというスタンスだと思います。日本の試飲会に参加したことがないので比較できませんが日本はどうなんでしょう?
オーストラリアの場合はみんなワインが好きで真剣に向き合っていますがこの国らしく楽しくワイワイガヤガヤという雰囲気です。プロとしてやっていてもやっぱりワインは楽しく飲むものなんだとこの空間は仕事で来ていてもいつも気づかさてくれるのです。
それでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Mauve Wine Co.のりょーじでした。
知る人ぞ知るとは彼のこと。ヘンチキで働きながらナチュラルワインを造る若手醸造家アンディ・カミンズ(Andy Cummins)のラサ・ワイン(Rasa Wine)
どうもMauve Wine Co.のりょーじです。
今日紹介するのは以前の記事で書きましたヘンチキ(Henschke)を訪問するきっかけをくれたラサ・ワイン(Rasa Wine)のアンディ・カミンズ(Andy Cummins)です。
アンディが普段働いているヘンチキはオーストラリアを代表するワイナリーの1つでとても有名なワイン『ヒル・オブ・グレイス (Hill of Grace)』を造っていて、そのワインはオーストラリアワインの中ではとても高価なワインとして知られています。
以前の記事でヘンチキのことは詳しく紹介していますので興味のある方はぜひ読んでみてください。
以前書いたヘンチキの記事のリンクはこちらどうぞ→https://mauvewine.com/henschke1/
→https://mauvewine.com/henschke2/
両方を知るワイン醸造家、アンディ・カミンズ
ラサ・ワインはヘンチキで働くアンディ・カミンズが造るバロッサ・バレーのワインです。
ちなみに彼が働くヘンチキは隣のエデン・バレーにあり、ここを中心とした様々な産地のブドウを使いワインを造っています。
下の地図で確認してもらうとわかりますが、隣接しているのでこの2つの産地は車で移動すればとても近く、両方を移動してワイン造りをすることは全然苦ではないレベルです。
しかし地形の問題でそれぞれのワイン産地は違う特徴を持ち、それぞれ違うスタイルのワインとして高い評価を受けているんです。
ヘンチキはオーストラリアを代表するプレミアムなワインでブドウはビオディナミで栽培していますが出来上がるワインは既存のワインと同じ造りをしていて洗練された素晴らしいワインです。
ラサ・ワインは紛れもなくナチュラルワインでヘンチキとは一線を画すワインです。しかしナチュラルが苦手な人でも楽しめるスタイルを持ったワインでもあります。
このようにアンディはヘンチキという既存のスタイルで世界的にも評価の高いワイナリーでプレミアムワインの良いところを学び、自身の好きなナチュラルワインのスタイルもしっかりと理解しているという両方のスタイルを併せ持った新世代の造り手なんです。
従来のバロッサバレーのワインとは?
オーストラリアワインのイメージといえば力強くしっかりとしたワインという方は多いと思います。それは一番知名度の高いワイン産地である南オーストラリア州、特にバロッサバレー(Barossa Valley)のワインがつくったイメージです。
それ自体は全く間違いではないのですが、それ以外の地域ではまた違うそれぞれの個性をもったワインが沢山あるんです。
そしてバロッサバレーの中でも近年、そのイメージを変える造り手が増えてきて、その波は広がっているのです。もちろんその影響を与えている中にはナチュラルワインの造り手がいるのも事実なんです。
ラサ・ワインが造る新しいスタイルとは?
ラサ・ワインの目指すスタイルは飲みやすいけど複雑さを持ったワイン。自然なものでそのビンテージの特徴をちゃんと反映しているワインを造ることだとアンディは言います。
まさにこのバロッサエリアを象徴するワイナリーのワインと若い世代のナチュラルワインの両方の良いところを表現したものが彼の目指すワインなんです。
そしてアンディはバロッサバレーは力強いワインで知られているけど、自分たち若い世代はこういう違うワインも造っているんだというのを知って欲しいんだといいます。
実際にアンディのラサ・ワインはナチュラルワインでナチュラルワインらしさを持ちつつもそれを苦手な人でも楽しめるワインだと思います。特有のフレッシュな味や香りがあるのに無濾過無清澄でもほとんど濁りもなく、従来のワインを好きな人も満足させることができるワインです。
アンディに影響を与えた造り手
バロッサバレーを代表するナチュラルワインの造り手といえばショーブルック・ワインズ(Shobbrook Wines)のトム・ショーブルック(Tom Shobbrook)です。アンディは目指すワインのスタイルとしてこのショーブルックを真っ先に挙げました。
トムは素晴らしい造り手で何年も前からバロッサバレーのシラーズなのに従来のものとは全く違うワインを造っていてとても尊敬されています。
そしてもう1つ挙げてくれたのはラガべラス(Ruggabellus)です。ラガベラスもナチュラル好きの間では知られた存在です。
そのラガベラスのアベル・ギブソン(Abel Gibson)はバロッサバレーの有名ワイナリーの1つであるロックフォード・ワインズ(Rockford Wines)での経験が彼に大きな影響を与えたと言っています。
実はアンディもワイン造りのキャリアをスタートさせたのはロックフォード・ワインズなのです。恐らくそこには共通する考えがあり、それをうまくナチュラルワインに反映しているアベルからは影響を受ける事が沢山あるのだと思います。
ラベルのアートは妹の作品
そしてこのラベルのデザインとても素晴らしいですよね?
オーストラリアのナチュラルワインの造り手はよく地元のアーティストとコラボをしてワインのラベルのデザインをするのですが、ラサ・ワインはアンディの妹のリリー・カミンズ(Lily Cummins)の作品をラベルにしています。
個人的にはとても好きな絵なので、次回南オーストラリアに行った際にはリリーにも会いたいと思います。
リリーの作品が気になる方はこちらのリンクからどうぞ→http://www.lilycummins.com
まとめ
ラサ・ワインいかがでしたか?
このワインは日本はおろか、オーストラリア国内でも手に入るところがかなり少ないワインです。まだまだ評価もそんなに受けておらずシドニーでも本当にナチュラルワインをいつも見ている人の間でしか知られていません。
とはいえこのクオリティですから近いうちに知られた存在になっても全く驚かないワインです。もし人気が一気に出ても新しいビンテージが出るたびに僕のことを訪ねてくれるのを願うばかりです。
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Mauve Wine Co.のりょーじでした。
マウント・ガンビア(Mount Gambier)の要注目ワイナリー、リムスワイン(Limus Wine)のカイアット・ディクソン(Kyatt Dixon)
どうもMauve Wine Co.のりょーじです。
今日は南オーストラリア州のマウント・ガンビア(Mount Gambier)の新星、Limus Wine(リムスワイン)のカイアット・ディクソン( Kyatt Dixon)の紹介です。
カイアットは以前の記事で紹介しました、既に世界中で注目されているアデレードヒルズ(Adelaoide Hills)はバスケットレンジ(Basket Range)のワイナリー、ジェントルフォーク(Gentle Folk)の造り手であるガレス・ベルトン(Gareth Belton)の義兄に当たります。
以前に書いたジェントルフォークのガレス・ベルトンの記事はこちらからどうぞ→https://mauvewine.com/gentlefolk/
ガレスと同じく元海洋学者
カイアット・ディクソンは義弟であるガレス・ベルトンと同じく元海藻を専門とした海洋学者という珍しい経歴の持ち主です。
彼はメルボルン(Melbourne)の東に広がるギップスランド(Gippsland)という最近ではかなり注目されているワイン産地にある海沿いの町、レイク・エントランス(Lake Entrance)の出身です。子供の頃から海を身近に感じながら育ち、今でも海の近くで生活したいというほど根っからの海好きです。
その後家族はメルボルンを挟んで反対に位置する有名な観光地であるグレートオーシャンロード(Great Ocean Road)にあり、オーストラリアの有名サーフブランドの発祥の地で知られる、サーフィンの町トーキー(Torquay)へと引っ越します。
そこでも海を身近に感じる生活は変わらなかったので、その後彼がメルボルン大学(Melbourne Univercity)に進み海洋学を専攻することは至って自然なことでした。
そして海洋学の博士号を修めた彼はその後もバヌアツ、カナダにおいて海藻の研究を続ける事となるのです。
ワイン造りの道へ
そして2015年の収穫からワイン造り、そして剪定までをジェントルフォークで過ごし、一気にワイン造りへと引き込まれる事となるのです。
転機となったのは2014年のことです。
海をこよなく愛するカイアットは天職とも言える海藻の研究を続ける事に対して少し疑問を持ち始めます。そして彼は義弟である当時アデレードヒルズのバスケットレンジでワイン造りをしていたジェントルフォークのガレス・ベルトンのことを訪ねます。
カイアットの造り手としてのキャリア
2015年のビンテージよりワイン造りの世界に足を踏み入れたカイアットはジェントルフォークでの過ごす時間と合わせて、フランスやイタリアのワイン産地でも経験を積みます。
そしてアデレードヒルズのバスケットレンジというエリアはオーストラリアが世界に誇るナチュラルワインの聖地のような場所でジェントルフォークの他にもルーシーマルゴー(Lucy Margaux)、ヤウマ(Jauma)など、今や世界中で人気のワイナリーが集まっています。
そんな環境の中、カイアットはガレスのみでは無くヤウマ(Jauma)のジェームス・アースキン(James Erskine)からの影響もかなり受けたと言います。
過去に書いたヤウマとジェームスの記事はこちらからどうぞ→https://mauvewine.com/jauma-vol1
→https://mauvewine.com/jauma-vol2/
そして経験を積んだカイアットは2017年よりジェントルフォークにおいて自身のワインであるリムスワインをスタートさせます。
カイアットのワイン
カイアットのワインは僕個人のイメージとしてはまだ模索中だなと感じます。2017年はジェントルフォークで造っていた為、品種はジェントルフォークでよく使われるものと同じで、スタイルもどこか似ているところがありました。
しかし、その中でもカイアットのワインは初ヴィンテージということもありどこか大胆で思い切りが良い印象で、ガレスのそれと比べると少し粗削りだけど、とても魅力のあるワインでした。
そして2018年にはサイダー(日本でいうシードル)も造り、ペットナット(ペティアンナチュール=瓶内で自然発酵させた微発泡性のワイン)も造り、ブレンドのロゼも造っています。
このように2017年と2018年では大きく造りが変わっているのです。それは色々と試しているのもあるのかもしれませんがもう1つ大きな理由があるんです。
マウント・ガンビアへの移動
2017年の収穫の後、カイアットはジェントルフォークのあるアデレードヒルズから南へ400km以上降ったマウント・ガンビア(Mt Gambier)へと拠点を移します。
マウント・ガンビアはとても厳しい気候で知られています。特に冬はとても寒く、風も毎日強い悪天候が続くエリアです。ワインにおいても素晴らしいワイナリーはありますが他の主要産地と比べると少し見劣りしてしまうような場所だというのが正直な印象です。
それではなぜカイアットはこの場所にやって来たのでしょうか?
なぜマウント・ガンビアなのか?
1つ目は彼がこよなく愛する海が近いということです。
海洋学者を辞め、ワインの造り手となることを選んだ彼ですがやっぱり海からは離れられないということでした。アデレードヒルズは山間の地形ですが実はそんなに海まで遠いわけではありません。
しかしすぐに見える場所にいたいということが彼にとってはとても大事なようです。僕も海が好きなのでとても気持ちはわかります。しかもオーストラリアの海なら尚更です。
2つ目はマウント・ガンビアにあるグッド・インテンションズ(Good Intentions)というワイナリーの造り手であるアンドリュー・バーチェル(Andrew Burchell)の影響が大きかったと言います
2014年のRootstock(シドニーで行われていたナチュラルワインのイベント。残念ながら現在は開催されていない。)でカイアットはアンドリューと出会い、すぐに意気投合したそうです。アンドリューのワイン造りやマウント・ガンビアの話は彼をそこへ導いたとても大きな理由だと教えてくれました。
カイアットの目指すスタイル
カイアットはジェントルフォークでの修行時代にフランスやイタリアでも経験を積んだのでそれらの国のスタイルの影響も受けています。
そしてワインはあまり決まったスタイルや既成概念のようなもので縛られるべきではなく、自由に造られるべきだというのが彼の考えです。
好きな品種(造りたいワインの品種)を聞くとシュナンブランとトレビアーノという珍しい答えが返ってきました。両方ともフランス、イタリアでは素晴らしいナチュラルワインを造る品種で、特にナチュラルの造り手にかかると大きな違いを生む品種です。
この2種類はまだオーストラリアでは栽培が盛んな品種ではないですが彼の中で目指す自由なワイン造りをこの2種類のブドウで造るものが彼の目指すスタイルなんだと思います。
おそらくまだその2品種はワインを作るところまで来ていないのでそれを見る日はまだ先になると思います。
しかし今までの彼のワインを見ている限り素晴らしいものを造ってくれる事に疑いはありません。そして今からその日が来るのがとても待ち遠しいです。その時はSNSやブログで必ず紹介しますので楽しみにしていてくださいね。
それでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Mauve Wine Co.のりょーじでした。
シドニーでナチュラルワインを買うならここ!!その1。アクセス抜群、シティにある定番中の定番ショップ。[オーク・バレル(Oak Barrel)]
どうもMauve Wine Co.のりょーじです。
今日はシドニーでナチュラルワインを買えるお店を紹介します!ワインばっか紹介されても手に入らないと意味がないですよね?という事でオススメのお店を一度に全ては無理ですが少しずつ紹介して行きたいと思います。
その第1回目は在住の方も旅行で来られた方も行きやすいようにシドニーの中心部からアクセスしやすく品揃えも素晴らしいOak Barrel(オークバレル)です。
シドニーの中心部にあるからアクセス抜群!
オークバレルはシドニーのシティー(中心部の事、ロンドンも同じ呼び方をしますね。アメリカでいうダウンタウンのような意味)を縦に走る大通りの一つ、Elizabeth Street(エリザベス・ストリート)にあります。
ちょっとわかりずらいのでこの赤い旗を見逃さないようにしてください。
中に入るとこんな通路になっています。まっすぐと左手のガラス越しに並ぶワインを見ながら店内に向かいます。
ナチュラルワイン(自然派ワイン)の品揃えが抜群!
店内に入ると左手にこんな棚があります。ここは割とリーズナブルなワインが並びます。ここのものも悪くありませんが質を求めるならここではなく入って右手に向かいましょう。ちなみに奥に見えるスタッフのダニエルは日本酒担当です。もちろん日本酒の品揃えもいいですよ。
リーズナブルなワインの並ぶ棚の横に陳列してあるのはオススメの新入荷などです。奥に進みましょうと言いましたがここは常にいいのがあるのでやっぱりここはチェックしてから奥に向かいます笑。
お店の右奥には産地ごとに分けて陳列しています。特にインポートものや少し高いものはここに並んでいます。
ローカルのクラフトビールも忘れずに!
そのさらに奥に行くとクラフトビールもたくさんあります。メジャーなものからあまり見た事ないものまでかなりの品揃えです。日本では買えないものがたくさんありますので要チェックです。そしてこの棚の反対側にはインポートのビールがあります。
すぐ飲むなら冷蔵庫から!
もちろん冷蔵庫で冷えたワインもありますので持って帰って家やホテルですぐに飲めますし、BYO(Bring Your Ownの略、自分の好きなワインをレストランに持ち込むシステム)にも使えますね。
まとめ
オークバレルは街の中心部から近く、旅行者の方や車移動しない方にはとてもアクセスしやすい場所にあるのでオススメです。もちろん品揃えもトップクラスなのでシドニーに来たらぜひ行ってみてください。
そして値段も6本以上まとめて買うとかなりお得になるシステムなので気に入ったものがあればまとめ買いしましょう。
それでは今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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Mauve Wine Co.のりょーじでした。
南オーストラリア編、旅の目的地その8。サマータウン・アリストロジスト(The Summertown Aristologist)、郊外にありながらオーストラリア全土で注目されるナチュラルワインを楽しめるレストラン。
どうもMauve Wine Co.のりょーじです。
今日はアデレードヒルズ(Adelaide Hills)はサマータウン(Summertown)にあるレストランで素晴らしいナチュラルワイン(自然派ワイン)を揃えるお店サマータウン・アリストロジスト(The Summertown Aristologist)を紹介します。
サマータウン・アリストロジストはオーストラリアで1番有名なレストランガイドであるグッドフードガイドで1シェフズハットを獲得しているお店です。(個人的には2ハットくらいあってもいいかと思いますが。)
レストランで食事をすることが好きな人はみんなアデレードに行ったらまずは目指す人気店です。そして営業は金土日のみというあたりがなんともオーストラリアの郊外のお店らしくて僕的には魅かれるポイントです。
そしてこのお店は今回の旅で訪問したワイナリーの1つジ・アザーライトのアレックスも大好きなレストランで彼はお世辞抜きでオーストラリアで1番美味しいと思うと言っていました。
アレックスに言われるまでもなくここで食事をすることは決めていたのですが彼のその言葉でさらに楽しみになったことは間違いありません。
とても雰囲気のいい店内はなんともちょうどいい感じです。小さいお店ですが窮屈な感じもなく、カジュアルだけどもどこかちゃんとしているお店なんです。
そして接客がほんと素晴らしいです。とてもフレンドリーだけど距離感がちょうど良く、さらに知識も豊富なので言うことありません。
立地は交通量は多くないないですがこのエリアのメイン通りであるグリーンヒルロード(Greenhill Road)沿いにあるため見つけるのは簡単だと思います。もちろん郊外ですから路上駐車もたくさんできるのでその辺も困りません。
もちろんワインはナチュラル
ワインのチョイスは地元アデレードヒルズはバスケットレンジの造り手を中心としています。そして輸入ワインも素晴らしいナチュラルが揃っています。
でもせっかくここに来たわけですから地元のワインをオーダーすることをオススメします。
このお店にあるワインの造り手たちはセラードアを持っていない人ばかりなのでワイナリーに行って試飲なんてことはできません。しかしここでしたらグラスでオーダーできるので個人的にはここで飲むことをオススメします。
ちなみにリストにはワインの名前以外は書いてないので詳しく知りたい人は知識が豊富なスタッフに聞いてみるといいと思います。きっと的確に答えてくれるはずです。
今回の僕のチョイスは地元のワインをオススメしているくせにバロッサバレーの造り手、トム・ショーブルック(Tom Shobbrook)のオレンジワインにしました(笑)。
このワインはまだ飲んでなかったのと今回僕はバスケットレンジの造り手のところには直接行く予定だったので...これにしました。
もし、地元の造り手が気になった方は過去の記事で書いていますのでぜひ読んでみてください。リンクはこちら↓↓↓
https://mauvewine.com/the-other-right(ジ・アザーライト)
https://mauvewine.com/jauma-vol1(ヤウマ)
https://mauvewine.com/jauma-vol2(ヤウマ)
https://mauvewine.com/borachio(ボラチオ)
https://mauvewine.com/gentlefolk(ジェントルフォーク)
メニューはシンプル
メニューは画像の通りとてもシンプルです。こちらもワインと同じように週替りのようです。そして説明も写真も無いので詳しく知りたい方はやはり知識豊富なスタッフに聞くことをオススメします。
もちろん料理を運んできてくれる時には詳しく説明してくれますので、僕のように実際見るまで楽しみにしておきたいような人は主食材だけを確認してオーダーするといいと思います。
そして悩みたく無い人やオススメが欲しい方はメニューの1番下にあるように1人$60で対応してくれます。
予想以上にハイクオリティな料理。
最初の料理はパンとバターです。
もちろん手作りのパンと地元のバターです。どちらも正直言ってとても美味しかったです。個人的にはバターが特に素晴らしくたっぷりとパンに乗せていただきました。
1つ言わせてもらうと1人で食べるには少し多かったので半分くらいの量から頼めると良かったです。でも1人で来る人はそんなにいないですよね。
そして次はリークの料理です。
リーク(Leek)はオーストラリアではとても一般的な野菜で日本でいうホロネギです。
こちらはとても細い種類のものを炭火でグリルしたものとイタリアのサラミのような食材ンドゥヤ(Nduja)を合わせてフェッタチーズを乗せたものです。
とてもバランスがよくぺろっと食べてしまいました。
最後はチキンの料理です。
こちらはポーチした皮付きの鶏肉(こちらでは皮を嫌がる人が多いので結構珍しいです)をとても優しい鳥だしのスープと色々な野菜を一緒に頂く料理です。
少食の僕からすると後半にかけてどんどん重くなっていくオーストラリアでよくある料理の順番は結構辛いので、この優しい料理が最後に来たのはとても嬉しかったです。
そして忘れてはいけないのはこれらの料理は肉も野菜も全て地元産のものを使っているところです。そういうところもこのお店が高く評価されているポイントだと思います。
看板は日本人アーティストによる作品。
そして建物の横側の壁にあるお店の名前を合わせたアートは日本人アーティストの作品なんです。
山下亮太さんというワイン樽に彫刻をする作品を中心に創っている方が描いたこのアートはとても素晴らしくそしてとても目を引きます。
山下さんは他にもオーストラリアを代表するナチュラルワインの造り手にもワイン樽に彫った作品を創っていて、彼らの間では結構な有名人です。
山下亮太さんの作品に興味のある方はこちらのリンクからどうぞ→https://www.ryotayamashita.com
まとめ
サマータウン・アリストロジスト、このお店は本当にオススメです。
ナチュラルワインはチョイスも素晴らしく、グラスも8種類から選べます。
料理もクリエイティブなだけではなく最後まで楽しめるクオリティで、材料は地元のものを使うこだわりよう。それなのに値段はシドニーと比べるとかなりリーズナブルです。
ぜひ、アデレードヒルズに行く時は必ず寄ってみてください。絶対に後悔はしないはずです。
週末のみの営業で人気店なので予約をすることをオススメします。予約、お店の詳細はホームページからどうぞ→http://thesummertownaristologist.com/dine.html
初めてレストランの記事を書いてみたのですが、如何でしたか?これからもたまにグルメ情報も上げていきますのでお楽しみに!
それでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
過去の記事ではワイナリーを訪ねた時の話や用語説明などをしていますのでぜひ読んでみてください。
もしよければ記事へのいいね!をお願いします。インスタ、ツイッター、FBのフォローもぜひよろしくお願いします。そして沢山の人に読んでいただきたいのでシェア、リツイートは大歓迎です。さらにコメントなんかいただけたらほんと嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。
Mauve Wine Co.のりょーじでした。
南オーストラリア編、旅の目的地その7の2。オーストラリアを代表する古木のシラーズを造る老舗ワイナリー、ヘンチキ(Henschke)[後編]
どうもMauve Wine Co.のりょーじです。
今日は前回の続きでヘンチキの後編としてオーストラリアを代表するワインの葡萄畑とワイナリーの施設についてのお話をしたいと思います。前編をまだみていない方はこちらのリンクからどうぞ→https://mauvewine.com/henschke1
創立時から同じ場所でワインを造り続けている。
ヘンチキのワイナリーは何度も書いてますがとても歴史のあるワイナリーです。一族がオーストラリアに移民してきて事業を始めたその場所で現在もワインを造っています。
ほとんどの道具は新しい現代のものを使いますが昔の設備や道具も残されていてそういったものもワイナリーを見学していると見ることができます。
とても設備の整ったワイナリー
ヘンチキではオーストラリアを代表するプレミアムなワインを少量生産する一方で約35種類のワインを比較的多い量で生産しているので設備もそれなりに大きくとても整っている印象です。
そしてワイン造りを行なっているスペースも結構広く、樽もご覧のように沢山あります。そして温度管理や空気の循環などもしっかりとできるような設備も整っているワイナリーでした。
基本的にナチュラルワインの方が身近な僕としては瓶詰めの設備にしても桁違いでした。機械の大きさもそうですがこのスペースで働いている人が5人もいて規模の違いをさらに実感しました。
とはいえ、思い出してみると大体のオーストラリアのワイナリーの大きさはこれくらいが普通でした。今回訪問したナチュラルのワイナリーが小さすぎただけですね笑。
タンクで熟成中のプレミアムなワインを試飲。
そして今回の訪問では運よくタンクで熟成中の2017ビンテージのヒル・オブ・グレイスとマウント・エデルストンというプレミアムなワインたちを試飲できました。
ヒル・オブ・グレイスはオーストラリアでもAU$850くらいするワインです。そのワインは現在購入可能な最新のビンテージで2013年なんです。ですからこのタンクの中のワインはまだ未完成ではあるとはいえ、購入することはできないとても貴重なものなんです。
そして今回試飲できたワインはまだ若いのですが、それでもとても素晴らしいものでした。もちろんこの後試飲した2013年の方が素晴らしかったのは言うまでもありませんね。
意外と畑が少ないエデンバレー。
ワイナリーで見学と試飲をした後は今回の訪問で1番楽しみにしていたヒル・オブ・グレイスの畑に行きました。
このヘンチキのあるエデンバレーはとても有名なワイン産地なんですがオーストラリアの産地でよく見る葡萄畑が一面に広がっているというイメージからはだいぶかけ離れています。車で移動をしていると大体がユーカリの森か牧場しか見えません。
隣のバロッサバレーに行くと車で移動しているときは常に葡萄畑があるというくらいに畑だらけです。
それでも車で移動してカーブを曲がるといきなり一面葡萄畑みたいのを想像していたのですが一向にそういう感じではなく、各畑がポツポツとあるような印象でした。
樹から感じる歴史。ヒル・オブ・グレイスの畑
そしていよいよ念願の畑へ着きました。最初の印象はなんだか殺風景というのが本音でした。
しかし、樹齢150年を超えるブドウを目の前にすると思っていたより小さいにも関わらずなんともいえない時間の流れの重さと樹のエネルギーを感じることができました。
普段ナチュラルワインばかりを飲んでいる僕ですがやはりこういう歴史を肌で感じて、醸造家が精魂込めてワインを造っているところを見るととても魅力を感じるものです。
マウント・エデルストンの畑
マウント・エデルストンは樹齢100年を超えるシラーズの畑でヘンチキにとってとても重要なワインを造ります。そのワインは50年以上造られているとても歴史のあるワインなんです。
ここは比較的大きな畑でしたが、やはり周りに葡萄畑はあまり見えず、牧場の真ん中にポツンとある感じでした。
しかし、葡萄畑が1面に広がるエリアと違いなんだか1つ1つの畑が独立していてそれぞれの個性を反映したワインになっていくのだろうと思うとこういう畑の在り方の方が僕個人としてはとても良いものだと感じました。
今回のヘンチキの畑めぐりはとても勉強になりました。まずこんな古い樹を見たことがなかったのでとても感動しましたし、エデンバレーをドライブしている時に畑がほとんど目に入らなかったのは結構衝撃的でした。
普段から醸造家と会う機会は多く、話を聞く機会は得ることができるのですが、やはり現地に行ってその場所を見ることはとても大事だと思いました。
ですから今年はもっと色々と巡ってもっと皆さんといろんなことをシェアしていきたいと思いますのでこれからもこのブログをよろしくお願いします。
それでは今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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Mauve Wine Co.のりょーじでした。