オーストラリアでナチュラルワイン by Mauve Wine Co.

Sydney在住のワインコンサルタントによるナチュラルワイン(自然派ワイン)の話

Gentle Folk Wine from Adelaide Hills SA

南オーストラリア編、旅の目的地その3。ヤウマ(Jauma)のワイナリーをアシスタントのマーク(Mark)と訪問。

どうもMauve Wine Co.りょーじです。

今日はようやく南オーストラリア編のその3という事でヤウマ(Jauma)のワイナリー訪問の話をしたいと思います。

その2で書いたのですが僕が訪問した日はヤウマのオーナーであるジェームス・アースキンは新しく購入した自宅兼チェリーファームにいたので、ワイナリーではなくそちらに会いに行きました。その時の記事を先に読んでいただいた方がより楽しんでもらえると思います。

ヤウマのワインとジェームスの話はこちらのリンクからどうぞhttps://mauvewine.com/jauma-vol1

という事でこの記事はアシスタントであり、自身のワインであるボラチオ(Borachio)の醸造家でもあるマーク・ワーナー(Mark Warner)に案内してもらった時の写真でワイナリーの雰囲気と行かないと見れない特別なものをお届けします。

看板はもちろん無い。

ヤウマのワイナリーの外観。このエリアでは定番のシェッド(直訳すると小屋)スタイル。日本で見たら木材を扱っている感じの場所にしか見えない笑。

その2の時に書いた通り湿度のためにラベルが貼り付かないという事でボトリングは中止になり、この日はほぼ作業が無くなったようです。そしてランチのために訪れたサマータウンアリストロジスト(Summertown Aristologist)でマークと会い、ワイナリーの場所を確認して1度別れました。(このランチの模様も別の記事で書きますのでお楽しみに)

言われた通りの住所を地図アプリに入力して向かうと予想通り何の看板もなくマークの車が前に停まっていなければ素通りしてしまう所でした。到着するとやっぱりと言わんばかりのシェッドスタイル(直訳すると小屋)。観光を意識したワイナリーと比べると全然違いますね。でも個人的にはこんな所も魅力なんです。

いい感じに古い雰囲気を醸し出している建物。この時は熟成のための樽などが収まっていました。

正直な感想は山の中の古い工場みたいな感じです。でも上の写真のような煉瓦造りのいい感じの古さの建物もありました。そして小さな谷側に緑もあってとてもいい感じの田舎の景色が広がっています。

シェッドの内部。この日はボトリング予定だったのでその機械と梱包用の箱が並ぶ。施設の大きさの割にここのタンクはかなり大きい。

設備は以前に書いたジ・アザーライトと建物の種類は同じ感じでサイズはこちらの方がだいぶ大きく、そして貯蔵用のスペースは結構ありました。とは言ってもヤウマも一般的なワイナリーと比べるととても少量生産のワイナリーです。

ちなみに以前書いたジ・アザーライトの記事はこちら→https://mauvewine.com/the-other-right

未舗装道路を挟んでワイナリーの反対側は小さな谷になっている。写真ではこぢんまりと見えるが実際はもう少し広く感じる綺麗な景色だった。

普段は絶対見られない過去のビンテージ。

セラースペースにあった過去のビンテージたち。見た事が無いボトルがたくさんある。

その後、奥にあるセラースペースを見せてもらったのですが写真のようなレアなものから割と最近のものまでランダムに並べられていていちファンとしてはとてもテンションが上がりました。

これも全く見たことがないボトル。もっと他のものも写真に撮っておけば良かったと後悔。

今回の訪問ではオーナーであるジェームスがいなかったので頼めませんでしたが次回はできるものなら少し買いたいと聞いてみたいと思います笑。

上の写真の裏ラベル。まさかの2010年ビンテージで
500mlボトル。しかも産地がマクラーレンヴェールやその地区名ではなく、ピカデリーバレー(Piccadilly Valley)というアデレードヒルズの地区が書いてある。

ボトリング予定だったワインたち。

”無理しないで”の梱包用の箱。

上の写真は日本のヤウマファンの方にはお馴染みの2018ビンテージ”無理しないで”の空き箱です、この日ボトリング予定だったワインというのは実はこれだったんです。

ボトリングまでしたがラベルが貼り付かなかった2018ビンテージのヤウマ”無理しないで”。今回のビンテージは結構濃いめなオレンジ具合。コルクはボラチオのもの。

知らない方からすると何で日本語?って思いますよね?このワインは実は日本に特別な想いのあるジェームスが日本のために造ったワインなんです。存在自体は日本の方のインスタなどで知っていましたが、オーストラリアではこれまで出回っていなかったので今年の5月に2017ビンテージが販売されるまでは見たことがありませんでした。ちなみにこちらでは”Why Try So Hard?”という名前で売られています。

この時にボトリングされなかった”無理しないで”が熟成中のタンク。ピンボケしてしまってすみません。右側はマーク・ワーナー。

極少量生産の貴重なワインたち。

2018ビンテージRalphsを熟成中のタンク。2017ビンテージはオーストラリアでは65ケースのみのリリース。

続いて別のスペースではタンクやガラス容器の中で熟成中のワインを見せてもらいました。ここにあるワインたちは元々少量生産のヤウマの中でも更に少量しか造られていないワインばかりです。基本的には店頭に並ばないものもあるので僕のようなヤウマファンにはヨダレものです。しかも今回は全部試飲させてもらい、更に1本未発売のものも分けてもらうことができました。

ガラスの容器で熟成中の2018ビンテージ”Tullah”。2017ビンテージはオーストラリアで10ケースのみのリリース。おそらく輸出もほぼしていないとても貴重なワイン。ちなみに僕が今年、個人的に購入したボトルは1本だけなので飲むのを躊躇してしまっている。

このように今回の訪問ではとてもゆっくりと見せてもらい色々な話をしながらとても良い経験ができました。もちろんこのあとはマークが造るボラチオも見せてもらったのでその模様は次回の記事で書きたいと思います。

ぜひ次回のボラチオも読んでくださいね。今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Mauve Wine Co.のりょーじでした。

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